caseyの日記

外資系コンサル勤務(予定)の社会派ゆとりのブログ

フランスの銃撃事件にたいして思うこと (と移民問題)

とうとう起こってしまったか、という感じ。
いや、昔からフランスは移民問題の火種はそこらじゅうに転がっていたし、
いわゆる「スカーフ事件」とか、

2005年秋に発生したマグレブ系(北アフリカ出身のアラブ人)移民の2世3世の暴動

にあるように、実際に問題になって…
それでこの事件だよ。

この事件の具体的な詳細はニュースでいくらでもやってるから省くけど、
これに対して私が思うのは

・とにかく殺人事件起こすのはけしからん。

だけど、その一方で、

・フランスの「漫画での辛辣な社会風刺」には歴史もあるし、フランス人の文化・思想的にもちょうどいいんでしょう。それこそフランス革命前からの長い歴史を持つ「文化」だもん。それについては何も言わんさ。だけど、それと同じ(いや、それ以上に)、イスラム教徒の信仰を侮辱するのはいかんでしょ、こっちだって長く続く・しかも未だに人々の生活に根ざした文化なんだし。

 

・大体、フランス人の言うところの「エスプリ」とか「ウィットに富んだ」表現ってのは理解に苦しむ(ことが多い)。事件のあったシャルリ・エブド新聞社はマイケル・ジャクソンが亡くなった時も、骸骨になったマイケルの絵を描いて「白くなれて良かったね!」なんて書いてるし。このセンスには呆れるしかないよ。

 

・こういう「表現の自由」を盾にとった他者への暴力は良くないよね、、、「自分が正しいと思えば何やっても良い」ってことになっちゃう。いかんでしょ。


・これでまたFN・国民戦線(フランスの極右政党)が票を伸ばすかな。あと、オランドも票獲得するでしょうね。左派政党は苦しいかも?

 

あと、この事件全体に関してのざっくり思ったことは、

・フランスは死刑がないから、重大事件を起こした「死刑にしたいような奴」が現れると射殺する…という都市伝説があるけど、その信憑性が(私の中で)ちょっと増した

・普通のフランス警察ではなくてGIGN(国家憲兵隊治安介入部隊、対テロ特殊部隊のこと)が出動したのか…ってことは射殺前提なんだな、と思ったら本当に射殺してた。人質もいたらしいから、なおさらだったんだろうけど。

・これはまた2005年の暴動みたいに尾を引くだろうな…と思ったら早速フランス各地のモスクが襲撃されてる!

 

これはどう収束していくんだろうね。

昔はどうだったっけ…

結局移民問題の話までいかなかったけど、

長くなりすぎたのでこのへんで。